入れ歯・義歯

入れ歯は、歯を失った方にとって欠かせない治療法の一つです。

歯を失うと、咀嚼機能が低下し、食事がしにくくなるだけでなく、発音にも影響を与えます。
また、見た目の変化や口元の老化も進行し、自信を失う原因となることがあります。

入れ歯を装着することで、これらの問題を解決し、健康的で快適な生活を取り戻すことができます。
適切な入れ歯は、自然な笑顔を保ち、自信を取り戻すための重要な手段です。

 

入れ歯の素材について（保険と自費）



入れ歯の素材には、保険適用のものと自費治療のものがあります。

保険適用の入れ歯は、費用を抑えることができるため多くの方に利用されています。
主にレジン（プラスチック）素材が使用され、基本的な機能を満たすことができますが、耐久性や審美性に限界がある場合もあります。

一方、自費治療の入れ歯は、より高品質な素材が使用されるため、耐久性や審美性に優れています。
金属床やセラミック、チタンなどの素材が選択肢に含まれ、患者様のニーズに合わせたオーダーメイドの入れ歯を作成することができます。

 

自費の入れ歯の素材比較

自費治療で使用される入れ歯の素材には、それぞれ特徴があります。
以下に、代表的な素材とその特徴を紹介します。

金属床



メリット
薄くて軽く、耐久性が高い。熱伝導性が良いため、食べ物の温度を感じやすい。

デメリット
金属アレルギーのリスクがある。

 

セラミック



メリット
審美性が非常に高く、天然歯に近い色合いや透明感がある。金属アレルギーの心配がない。

デメリット
費用が高く、硬いものを噛むと割れることがある。

 

チタン

メリット
非常に軽く、耐久性が高い。生体親和性が高く、金属アレルギーのリスクが低い。

デメリット
費用が高い。

 

コバルトクロム

メリット
強度が高く、薄く作れるため快適な装着感が得られる。耐久性があり、長持ちする。

デメリット
金属アレルギーのリスクがある。

 

入れ歯・ブリッジ比較

入れ歯とブリッジは、失った歯を補うための代表的な治療法ですが、それぞれに異なる特徴と利点があります。

入れ歯



利点
幅広い症例に対応できる。取り外しができるため、清掃が容易。比較的費用が抑えられる。

欠点
装着時に違和感があることがある。咀嚼力が他の治療法に比べて劣ることがある。定期的な調整が必要。

 

ブリッジ



利点
固定式で安定感がある。見た目が自然で、咀嚼力も強い。治療期間が比較的短い。

欠点
隣接する健康な歯を削る必要がある。入れ歯やインプラントに比べて清掃が難しい場合がある。
長期間使用すると支台歯に負担がかかることがある。

 

入れ歯治療概要

入れ歯治療の流れ

• STEP 1診査・診断

  顎の状態の把握のため、口腔内診査・レントゲン撮影など術前検査をしっかりと行い、お口の中の状態を把握しと入れ歯の設計、治療計画を立てます。

• STEP 2印象採得

  顎の形のに合わせた患者様専用の型枠で型取りをいたします。

• STEP 3咬合採得

  噛み合わせを取ります。

• STEP 4 義歯完成

  完成した入れ歯を入れて調整します。

 

治療期間・回数（※状態・本数によって変わります）

治療期間	1～2ヵ月
治療回数	2回～6回
費用（※症状によって金額は変わります）	料金表のページをご確認ください
リスク・副作用	入れ歯を固定する天然歯に負担がかかることがあります 個人差や使用方法等により、人工歯の擦り減りや稀に割れたり壊れる可能性があります 土台となるご自身の歯を削ったり、神経の処置が必要となることがあります 金属を使用する義歯では、金属の種類によってはアレルギーがでる可能性があります 使用直後は口腔内に馴染むまで調整や慣れに時間がかかることがあります 加齢によるお口の中の変化により、定期的に調整が必要になる可能性があります

 

入れ歯が壊れてしまったら…



入れ歯が壊れる原因はいくつか考えられます。
長期間の使用による経年劣化、咬む力が強すぎる、誤って落としてしまった、または適合が悪くなっている場合などが挙げられます。
入れ歯は非常に頑丈に作られていますが、繊細な部分もあるため、適切に取り扱わなければ損傷することがあります。

壊れてしまった場合の対処法

入れ歯が壊れた場合、以下の手順で対処することをお勧めします。

１．破片を保存する
壊れた入れ歯の全ての部品を紛失しないように保管してください。
これらの部品を歯科医師に持参することで、修理が可能かどうかの判断がしやすくなります。




２．入れ歯の使用を中止する
壊れた状態で入れ歯を使い続けると、口内に傷をつけたり、さらなる損傷を引き起こす可能性があります。
壊れた入れ歯は使用せず、速やかに歯科医院に連絡してください。




３．歯科医院に連絡する
入れ歯が壊れた場合は、できるだけ早く歯科医院に連絡し、予約を取ってください。
緊急の対応が必要な場合もあるため、早めの相談が重要です。




４．代替手段を考える
壊れた入れ歯の修理が必要な場合、修理が完了するまでの間に仮の入れ歯やその他の代替手段が提供されることがあります。
これについては、歯科医師と相談して決定します。




５．歯科医院での修理
歯科医院での修理は、入れ歯の損傷の程度によって異なります。
以下のような修理が行われることがあります。

クラックや破片の修理
小さな亀裂や欠けがある場合、歯科医師が修理を行うことで入れ歯を再び使用できる状態に戻します。
専用の樹脂や接着剤を使用して修理を行います。

部分的な修理や調整
部分的に損傷した場合、壊れた部分だけを修理し、全体的な適合を調整します。
これには、入れ歯の調整や再作製が含まれることもあります。

入れ歯の再作製
損傷が深刻な場合や、長期間の使用により全体的な劣化が進んでいる場合は、新しい入れ歯の作製が必要になることもあります。
歯科医師が再度型を取り、新しい入れ歯を作製します。

 

入れ歯が壊れるのを防ぐために



入れ歯が壊れるのを防ぐためには、日常的なケアと適切な取り扱いが重要です。以下のポイントに注意してください。

入れ歯の取り扱い
入れ歯を外す際には、柔らかいタオルや水の入った洗面器の上で行うことで、万が一落とした場合のダメージを軽減できます。

定期的な検診
定期的に歯科医院で入れ歯の状態をチェックしてもらい、適合の確認や必要な調整を受けることで、入れ歯の寿命を延ばすことができます。

適切な清掃
入れ歯は毎日清掃し、専用のブラシやクリーナーを使用して清潔に保ちましょう。
これにより、劣化を防ぎ、快適な使用感を維持できます。

入れ歯が壊れてしまった場合、早急に対処することで、健康的な口腔環境を維持し、快適な生活を続けることができます。
歯科医師に相談し、適切な修理や再作製を受けることで、安心して入れ歯を使用し続けることが可能です。

 

最後に



入れ歯は、歯を失った方にとって重要な治療法の一つです。
保険適用のものから自費治療の高品質な素材まで、さまざまな選択肢があります。
患者様のライフスタイルやニーズに合わせて最適な治療法を選ぶことが大切です。

当院では、専門的な知識と技術を持つ歯科医師とスタッフが、丁寧にカウンセリングを行い、最適なご提案をいたします。
入れ歯の作成から調整、メンテナンスまで、安心してお任せください。お気軽にご相談ください。