歯を失った方へ
歯を失う原因は多岐にわたりますが、代表的なものには次のようなものがあります。
まず、歯周病です。これは歯を支える骨や歯茎が感染によって破壊される病気で、進行すると歯が抜け落ちてしまいます。
また、虫歯も主要な原因の一つです。
虫歯が進行すると歯が腐食され、最終的には抜かなければならないことがあります。
さらに、外傷や事故による歯の損傷も、歯を失う一因となります。
これらの原因を防ぐためには、定期的な歯科検診と適切な口腔ケアが重要です。
歯を失ったままにしておくリスク
歯を失ったままにしておくと、さまざまなリスクが生じます。
1.隣接する歯の移動
歯が欠けた部分を補わないと、隣接する歯がその空間に移動してしまうことがあります。
これにより、歯並びが乱れ、咬み合わせに問題が生じることがあります。
2.骨の吸収
歯がなくなると、その部分の顎の骨が徐々に吸収されてしまいます。
これは骨の再生が起こらなくなるためで、将来的な歯科治療が困難になることがあります。
3.食事の困難
歯が欠けていると、食べ物をしっかり噛むことができず、消化不良や栄養不足を引き起こすことがあります。
4.発音への影響
特に前歯を失うと、発音に支障をきたすことがあります。
正確に言葉を発するのが難しくなる場合があります。
歯を失った際の治療法
歯を失った際には、以下のような治療法が考えられます。
ブリッジ
ブリッジは、失った歯の両側の健康な歯を削って支柱にし、その上に人工の歯をかけ渡す方法です。
ブリッジは比較的短期間で装着でき、しっかりとした固定感があります。
しかし、健康な歯を削る必要があるため、将来的なリスクを伴うことがあります。
入れ歯
入れ歯は、取り外し可能な人工の歯です。
部分入れ歯と総入れ歯があり、失った歯の数や位置に応じて選択されます。
入れ歯は比較的安価で、非侵襲的な治療法ですが、安定感に欠ける場合があり、定期的な調整が必要です。
また、食べ物の味や温度を感じにくくなることがあります。
ブリッジ・入れ歯の比較
各治療法にはそれぞれの利点と欠点があります。
ブリッジは比較的短期間で固定でき、見た目も自然ですが、健康な歯を削る必要があるためリスクがあります。
入れ歯は費用が抑えられ、取り外し可能なためメンテナンスがしやすいですが、安定感や快適さに欠けることがあります。
最後に
歯を失った際の治療法を選ぶ際には、自分のライフスタイルや予算、口腔内の状態を考慮することが重要です。
歯科医師と相談し、最適な治療法を選択することで、健康で快適な生活を送ることができます。
当院では、各種治療法について詳しくご説明し、最適な治療計画を立てるお手伝いをいたします。
お気軽にご相談ください。
