審美歯科
- 保険適用にならない材料は全額自己負担のため高額になります
- 咬み合わせが強い方は欠けたり割れる可能性があります
- 割れない設計にするために詰め物や被せ物の厚みが必要なため、歯を削る量が多いことがあります
- ホワイトニング剤の影響で知覚過敏がおこる可能性があります
- 個人差があるため、1回の施術で思ったような白さにならないことがあります
- 歯の特徴により色ムラが出る可能性があります
- 詰め物や被せ物が多い方は、自分の歯との色の差が目立つ場合があります
- 差し歯などの人工の歯を白くすることはできません
- 「無カタラーゼ症」の方は、ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素を分解する酵素がないため分解されずに残ってしまい、進行性口腔壊死などの重い病気になる可能性があるためホワイトニングはできません。
- 妊娠中や授乳中の方は控えてください
審美歯科では、歯の見た目を美しくするための治療を行いますが、その中でも重要な役割を果たすのが詰め物(インレー)やかぶせ物(クラウン)です。
これらの治療は、虫歯や破損した歯を修復するだけでなく、自然な見た目と機能を回復させることを目的としています。
詰め物やかぶせ物には保険適用と自費治療の二つの選択肢があります。
保険適用の詰め物・かぶせ物は、金属素材が主流で、費用が抑えられるため多くの患者さんに利用されています。
しかし、金属の色が目立つため、審美的な面では限界があります。
また、自費素材よりも汚れが付きやすいため、二次虫歯を引き起こす可能性が高くなります。
一方、自費治療では、セラミックやジルコニアなどの審美性に優れ、汚れが付きにくい素材を使用することができます。
これにより、天然歯に近い色や質感を再現し、美しい仕上がりが期待できます。
詰め物、かぶせ物をせずに放置するリスク
詰め物やかぶせ物を必要とする歯を放置すると、さまざまなリスクが伴います。
治療途中に期間を開けることは避けましょう。
1.さらなる虫歯の進行
虫歯が進行して歯の内部に達すると、神経にまで感染が広がり、強い痛みや炎症を引き起こします。
最終的には抜歯が必要になることもあります。
2.歯の弱化と破損
虫歯や破損した歯はそのままにしておくと、歯がさらに脆くなり、日常の咀嚼で簡単に欠けたり割れたりすることがあります。
3.噛み合わせの問題
放置された歯の状態は噛み合わせに影響を及ぼし、隣接する歯や対向する歯にも負担をかけ、不正咬合を引き起こすことがあります。
4.口腔内感染の拡大
虫歯や破損した歯は口腔内の細菌の温床となり、他の健康な歯や歯茎に感染が広がるリスクが高まります。
詰め物、かぶせ物の素材比較
詰め物やかぶせ物にはさまざまな素材があり、それぞれに特徴があります。
金属(保険適用)
メリット
耐久性が高く、費用が比較的安い。
デメリット
審美性に劣り、金属アレルギーのリスクがある。
セラミック(自費治療)
メリット
天然歯に近い色や透明感があり、審美性が非常に高い。金属アレルギーの心配がない。
デメリット
費用が高く、硬い物を噛んだ時に割れることがある。
ジルコニア(自費治療)
メリット
非常に高い強度を持ち、審美性も優れている。金属アレルギーの心配がない。
デメリット
セラミックよりも費用が高い。
コンポジットレジン(保険適用、自費治療)
メリット
歯の色に近く、自然な見た目が得られる。費用が比較的安い。
デメリット
耐久性が金属やセラミックに比べて劣り、変色しやすい。
詰め物・かぶせ物治療概要
治療期間・回数(虫歯の状態によって変わります)
治療期間 |
1~2ヶ月 |
治療回数 |
2~3回 |
費用 |
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リスク・副作用 |
|
詰め物・かぶせ物が取れてしまったら…
詰め物やかぶせ物が取れてしまう原因はいくつか考えられます。
噛み合わせの問題や歯の根の劣化、接着剤の劣化、さらには詰め物やかぶせ物自体の摩耗などが挙げられます。
日常的な噛む力が蓄積し、歯や詰め物に過度の負担がかかると、最終的に取れてしまうことがあります。
取れてしまった場合の対処法
詰め物やかぶせ物が取れてしまった場合、以下の手順で対処することをお勧めします。
1.取れた詰め物やかぶせ物を保存する
取れた詰め物やかぶせ物を紛失しないように、清潔な容器に保管してください。
再利用できる場合もありますので、歯科医師に見せるまで保管しておくことが重要です。
2.歯科医院に連絡する
できるだけ早く歯科医院に連絡し、予約を取ってください。
詰め物やかぶせ物が取れたままにしておくと、歯が敏感になったり、さらに損傷を受けたりする可能性があります。
3.食事に注意する
詰め物やかぶせ物が取れた部分で固い食べ物や粘着性のある食べ物を噛むことは避けてください。
取れた部分の歯が脆弱になっているため、さらに損傷するリスクがあります。
4.歯を清潔に保つ
詰め物やかぶせ物が取れた部分を丁寧にブラッシングし、清潔に保つようにしましょう。
これにより、感染のリスクを減らすことができます。
歯科医院での対応
歯科医院での診察では、取れた詰め物やかぶせ物を再度装着するか、新しいものを作成するかが決まります。
歯の状態や詰め物の状態によって、以下のような治療が行われます。
再接着
取れた詰め物やかぶせ物がまだ使用可能な場合は、再度接着剤を使って固定します。
新しい詰め物やかぶせ物の作製
取れたものが再利用できない場合、新しい詰め物やかぶせ物を作成し、装着します。
その他の治療
歯の損傷が進行している場合、さらに適切な治療が必要になることがあります。
根管治療やクラウンの新規作成が考えられる場合もあります。
予防とメンテナンス
詰め物やかぶせ物が取れてしまわないようにするためには、日常的なケアと定期的な歯科検診が重要です。
適切な歯磨きとフロスの使用
食べ物の残りやプラークが溜まらないように、毎日の口腔ケアをしっかり行いましょう。
定期的な歯科検診
定期的に歯科検診を受け、詰め物やかぶせ物の状態をチェックしてもらいましょう。
早期のケアが長持ちにつながります。
食事の見直し
硬い食べ物や非常に粘着性のある食べ物を控えることで、詰め物やかぶせ物にかかる負担を減らすことができます。
詰め物やかぶせ物が取れてしまった場合、適切な対処と早急な治療が大切です。
お早めに歯科医師に相談し、最適な治療を受けることで、歯の健康を守りましょう。
詰め物、かぶせ物治療・ホワイトニング比較
詰め物やかぶせ物治療とホワイトニングは、どちらも審美歯科における重要な治療法ですが、その目的と効果には違いがあります。
詰め物、かぶせ物治療
詰め物やかぶせ物は、虫歯や破損した歯を修復するための治療法です。
これにより、歯の形状や機能を回復させると同時に、審美性を向上させることができます。
特に、セラミックやジルコニアなどの審美性に優れた素材を使用することで、天然歯と見分けがつかない仕上がりが期待できます。
ホワイトニング
ホワイトニングは、歯の表面にある着色や汚れを取り除き、歯を白くするための治療法です。
主にコーヒーや紅茶、タバコなどの着色汚れを除去し、明るく白い歯を実現します。
ホワイトニングは、詰め物やかぶせ物の治療とは異なり、歯の構造を変えることなく、見た目を改善することができます。
ただし、ホワイトニングの効果は永久的ではなく、一定期間ごとにメンテナンスが必要です。
ホワイトニング治療概要
ホームホワイトニングの流れ
step1. カウンセリング
step2. マウストレーの作製
step3. ホワイトニング剤塗布
step4. 経過確認
治療期間・回数
治療期間 |
2週間 |
治療回数 |
2回 |
費用(※症状によって金額は変わります) |
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リスク・副作用 |
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最後に
審美歯科では、患者様の笑顔を美しくするために、さまざまな治療法を提供しています。
詰め物やかぶせ物、ホワイトニングのいずれも、歯の健康と見た目を改善するための重要な手段です。
患者様一人ひとりのニーズに合わせた最適な治療法を選び、健康で美しい口元を実現するお手伝いをいたします。
当院では、専門的な知識と技術を持つスタッフが、丁寧に対応いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。